2004-01-01から1年間の記事一覧

#22-4. もう誰も愛さない

巽 ところで、最近衝撃的だった映画といえば『下妻物語』ということで、珍しくわれらふたり意見が一致していますが、さらにうれしかったのは、新作というよりも1991年前半の連続テレビドラマ『もう誰も愛さない』のDVD四枚組が出たことですね。携帯電話もイ…

#22-3.アリプロ、アニパロ?

巽 7 月には二度ほどライヴに足を運びましたね。7月15日のアリ・プロジェクトの「地獄の季節」は、オンエア・ウェストの特等席で観ることができたんですが、いやはや宝野アリカさんのお色直しもさることながら、今回は日本刀を振り回すステージ・アクション…

#22-2.ウィリアム・ウィルスン的幻想の一夜

小谷 だけど何といっても近来最も記念すべき事件は、以前から話題にはしてたんだけど、教授と同姓同名でHPも持ってる九州朝日放送のアナウンサー巽孝之さんに、念願のお目もじが叶ったことでしょう(笑)。巽 野阿梓氏が、そのために6月25日の晩、天神はダイ…

#22-1. 少女文化の鬼

巽孝之 今年こそはタイトルどおり月刊を守ろう、と思ってたんですが、春学期にはいつになく忙しくて、気がついたらもう夏休み。われわれふたりとも、ふつうの講演とは一味ちがうオープンキャンパスの模擬授業なるものに引っ張り出されたりしてますが。小谷真…

#21-5. 是枝裕和最新作『誰も知らない』はファンタジーか?

巽 小谷さんはこのところ荒戸源次郎監督の『赤目四十八瀧心中未遂』も是枝監督の『誰も知らない』もファンタジーとして堪能しちゃったみたいですねえ。製作者側はみんなハードコア・リアリズム映画と信じてるはずだけど、たしかに『誰も知らない』は、いささ…

#21-4.ドキュメンタリー映画祭のマイケル・ムーア

小谷 最終日はこのデモの衝撃があまりにはげしかったので、デューク大学編集部のレナルズ・スミス夫妻のお誘いもあり、ちょうどダーラムで開催されていたドキュメンタリー・フィルム・フェスティバルで息抜きしよっかと思ったら、工場労働者の問題やら水問題…

#21-3.夜を取り戻せ!

小谷 あれねえ〜。エイプリル・フール、つまり4月1日夕刻に、デューク大学で女性を中心としたデモがあったんで、ダイアンに誘われて参加してきたんですよ。ダイアンは、文化人類学の領域ではグアテマラ研究でしられているヒトですが、実は熱烈なサイバーパン…

#21-2.ノース・カロライナの春休み

小谷 『コールド・マウンテン』は、こないだ六本木ヒルズでようやく観ました。水曜日で1000円だからっていうので行ったら、最前列しかあいてなくて、首を90度に屈曲して見てたら、しばらくもとにもどらなかった。苦しかった。 でも、内容が「女子供老人のユ…

#21-1. 『エイリアン・ベッドフェロウズ』発刊!

巽孝之 春休み後半は、例年だったら八ヶ岳の別荘および書庫開きの季節なんですが、今年は3月20日(土)に小谷さんの『エイリアン・ベッドフェロウズ』出版記念パーティが西麻布の「カラーズ」にて盛大に開かれたうえに、そのあと、ふたりとも3月30日から4月5…

#20-4.地雷原を駆け抜けて

巽 ところで、今月は2月20日から坂手洋二脚本になる燐光群の新作「だるまさんがころんだ」が公開されていますが、これがとんでもない傑作。 「白鯨」「屋根裏」「CVR」を融合したかのような、少なくともわたしが評価する坂手演劇の長所を全開した、世界でも…

#20-3.ゴス道のパフォーマンス

巽 このところ、ようやく卒論面接が終わったのでいろいろ足を運べるんですが、ゼミOG依田由布子君が出演した昭和傑作戯曲選(現代制作舎+グループ虎)は、昔なつかしい清水邦夫の戯曲二作をリメイクしたもので、そこにもゴス風味が混ざっていて、ちょっとし…

#20-2. パニック・アメリカーナの余白に

巽 昨年2003年12月のゼミOB会のあと、何とパニカメ史上初の新聞取材を受けることになったんですよ。文化部記者の加藤修さんは毎年10月初めのノーベル賞の季節になると電話をくれて、「ピンチョン、デリーロあたりが受賞したら是非原稿を」という話になるのが…

#20-1. 2003年暮れのサンディエゴ

巽孝之 CPA Monthlyも2000年1月に第一回をスタートして丸四年が経ち、とうとう第20回を迎えました。思い返せば、第一回のテーマは三田周辺が事故多発地帯だということでしたね。風水的にも危ないのではないか、と。当時はわれわれもシャンボール三田に住んで…